ダイヤモンドの基礎知識

ダイヤモンドカットのカットについて

ダイヤモンドカットにはたくさんのカットがあります。各ブランドのカッター(研磨師)がさまざまな設計や研究を重ねて、カットを開発したものです。
さまざまなカットがございますので、ご紹介いたします。

ベーシックなカットの名称

【キューレット】
ダイヤモンドの底、先にある尖っている部分になります。
大きすぎると光が漏れてしまいますが、キューレットがないとダイヤモンドの底の部分が傷ついたり欠けたりする場合があります。

【テーブル】
ラウンドブリリラントカットを正面で見たときの平らな部分。正面の平らな部分は53%~58%が最良とされています。

【クラウン~ガードル~パビリオン】
クラウンの角度は30~35度。
パビリオンの角度は40~41.3度
深さは42~44%が理想と言われています。
中央のガードルはダイヤモンドを保護するための役割となっています。

【ラウンド・ブリリアント】
ラウンド・ブリリアントカットは、ダイヤモンドの美しい輝きを最も最大限に引き出すために、屈折率、反射率をすべて綿密に調査・設計された58面体のカットになります。
宝石自身の輝きを最大限に引き出しているカットのことから「ブリリアントカット」と名付けられました。
ダイヤモンドの「4C」の評価対象となっており、宝石の中で最も一般的に使われている人気カットで、エンゲージリンクに使用されているその多くが、このカットになります。

【ペアシェイプカット】
楕円形ですが、下方は尖っていて、片方は丸みを帯びている語りがペア(英語では「洋梨」の意味)に似ていることから由来しています。
涙の雫とも言われ、中世ヨーロッパでは好んで用いられていました。カット面が多く反射する光が繊細で優雅な印象があるデザインは、大人っぽい印象を出しています。

【ハートシェイプカット】
名前の通り、ハートの形をしたカットになります。実はハートの形を作るのは簡単ではありません。この形を出すには大きな原石が必要となります。
ハートの形にする場合は、少なくとも0.3ctは必要です。ハートシェイプカットを選ぶ際は、ハートですので華やかなデザインを選ぶことをオススメいたします。

【マーキスカット】
縦長の楕円形で、両方の先端が尖っているようなカットになります。マーキスとはフランス語で「侯爵夫人」という意味で、フランスの国王ルイ15世がポンパドール夫人にマーキスを授けた頃、このダイヤモンドのカットが流行ったために、この名が名付けられました。
横と縦が1:2の割合で厚みの抑えたものがエレガントとされ好まれています。

【オーバルカット】
英語でオーバル(卵型)と意味する通り、楕円の形をしています。表情が優しく、上品で落ち着きのある雰囲気を出しています。
差筋では、楕円形を横向きにセットしているデザインが人気が出ています。

【エメラルドカット】
平行に削られているステップカットの一首。破損を防ぐために長方形の四隅を削り取った8角形の形をしています。エメラルドに多く使われている事からこの名前が付きました。
ラウンドブリリアントは違うクールで上品な輝くが魅力的です。

【バゲット】
ステップカットの一種。エメラルドカットの四隅が削り取られていない長方形の形をしています。
フランスパンのバゲットに似ていることから、このような名前が付きました。
バゲッドカットはテーパーカットと呼ばれ、小粒のサイズが多く、ブリリアントカットのメインストーンの脇役のサイドストーンとして、使用されることが多いです。

【ローズカット】
15世紀のインドで始まったと言われています。見た目は丸い形をいているのですが、側面は平らでパビリオンがなく、上部には多数の三角形のふぁせっとがドーム状に施されています。形がバラのつぼみに似ていることからこの名前が名付けられました。
【ブリオレットカット】
ドロップ型の宝石に数多くの小さなふぁせっとがぐるりと囲むように施されたカット。アンティークジュエリーのダイヤモンドでよく見かけるカットです。このカットの魅力はどこ方向・角度でも立体的に見える美しいカットの輝きです。
イヤリングやペンダントのトップに下げたブリオレットカットの宝石が空だの動きに合わせて揺れる姿がとても神秘的です。